2011年02月05日

ヤスコサンバの話っこ

ヤスコサンバの話っこ

 どうしても残しておきたい話として、高橋ヤスさんのお話を小西一三が聞き書きして自費出版したものです。残念ながら在庫はもうありません。

【内容】
 秋田県湯沢市高松地区。「ヤスコサンバ」こと高橋ヤスさんは大正13年、ビンボー百姓の長女として生まれた。小さい頃は子守りが仕事。尋常小学校には下の妹をおぶって通い、妹が泣くと回りに迷惑だからと廊下に出て授業を聞いた。それでも勉強は大好き。成績は2年、3年、4年と学年で一番。夢は従軍看護婦となってお国のために尽くすことだった。
 ビンボーゆえに夢を諦めかけた、そんなヤスさんだったが、ひょんなことから東京に出て看護婦学校に通うことに。四ッ谷にあった湯沢市出身の元軍人さんの家に住み込み、勉強と手伝い病院勤務の日々。見事、看護婦と助産婦の資格を取り、故郷に帰った。
 戦後の貧しかった時代。それまでは「とりあげ婆さん」しかいなかった無医村で奮闘する若いヤスさん。冬は雪道を4時間も歩いて妊婦の家に向かう。雪のない季節は10日に1足は下駄を履きつぶした。「産婆というのは、歩くのが仕事だった」と語るヤスさん。
 そんなヤスさんに地区の人たちがお金を出し合って、自転車をプレゼントしたという心温まるエピソードも。多い時は1日に5人の赤ちゃんをとり上げ、時には牛や豚のお産にも立ち会った。
 文章をかくのが大好きなヤスさんは、新聞によく投稿し、掲載された文章はかなりの数にのぼる。本書は、そんなヤスさんの語りに新聞への投稿を加え構成。戦後の田舎の産婆の仕事に加え、当時の農村の暮らしぶりなどがわかる。
 何事にも一生懸命に取り組み、地区の人たちに慕われ続けたヤスさん。現在も「昔ばなし」の語りなどで、地区のあちこちを飛び回っている。

ヤスコサンバの話っこ表紙

価 格:  1,500円(税込み)
著 者:  小西一三
語 り:  高橋ヤス
発 行:  小西堂
発売日:  2008/3/10
サイズ:  A4版 96ページ
posted by ゆきこ at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) |
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